ハイブリッド/EVの搬送は「人命優先→方式選定→車両モード設定→固定」の順で考える。まず安全確保(路肩退避・#9910連絡・ガードレール外待機)と、浸水や発煙があれば無通電にして近づかない。搬送方式は原則フラットベッド(積載車)一択。牽引ロープや片輪リフトは駆動モーターが無給油回転しギヤ・ベアリングを傷めるため不可、止むを得ず二輪リフトなら必ず“駆動輪を完全に持ち上げる”が、電動AWDは前後とも駆動のため実質不可と考える。依頼時は「車名・年式・駆動方式(2WD/AWD)・ハイブリッド/PHV/EVの別・12Vの生死・パーキングからNにできるか・フラットベッド必須」を即答できるよう整理する。現場が川口市周辺なら、配車と費用条件の見通しを早める目的で検索や問い合わせ時に「レッカー 川口市」を明示し、フラットベッド対応の24時間業者か、メーカー系ディーラーへの直送が可能かを最初に確認すると段取りが速い。積載準備では、取扱書にある牽引フック取付部のカバーを外して純正フックを装着、サブシャシーやロアアームへは掛けない。空気サス搭載車は“ジャッキモード”で自動レベリングを無効化、テスラ等は“トランスポート(牽引)モード”でPロックと電動パーキングを解除しウインチで直線引きする(READYにはしない)。多くの車はシフトやブレーキ解除に12V系が必須なので、12Vが死んでいれば補助電源で通電してから操作、物理ロック解除ワイヤの位置は車種ごとに確認する。Nに入らない、電動パーキングが解けない場合はドーリー(車輪台車)を併用し、引きずり厳禁。固定は指定タイダウンポイントで“×字掛け”し、リチウムイオン電池ケースや高電圧オレンジ配線へは一切触れない。衝突・水没後は高電圧の自己診断が止まっている可能性があるため、勝手な再始動や充電はしない。特に冠水車はハーネス・センサー・ブリーザーへの浸水が疑われる時点で自走禁止、フラットベッドで無通電搬送し、修理先でエアバッグ・ABS・BMS・絶縁の順に点検する。現場でやってはいけないのは、ロープ牽引、駆動輪接地のまま長距離移動、READYのまま積載、バッテリーケースへのウマ掛け、適当な穴やサス部へのウインチ掛け、充電コネクタ挿抜や急速充電の試行。到着までに用意するのは牽引フック、ホイールロックソケット、車検証と連絡先、そして搬送先(最寄りディーラーやHV/EV対応工場)。費用面では夜間割増や二次搬送の条件を電話で復唱し、EVはフラットベッド指定で追加が出ないか確認する。要点をまとめると、ハイブリッド/EVは“積載が基本・N解放は車両モードで・12Vが鍵・勝手にREADYにしない・指定点のみで固定”。この5点を徹底すれば、駆動系ダメージと感電・再発火リスクを避けつつ、最短で安全なレッカー搬送につなげられる。